昨日は、米政府機関の閉鎖により、本日発表予定だった米雇用統計の発表が延期されまして、為替相場に影響を与えました。現状は少し反発していますが、今後の為替相場は注意が必要でしょう。

基本的には上げ上げ相場なわけですが、こういう突発的な事情によるリスクは常にあるものです。

上昇相場であればあるほど、不安や心配が上昇したときの下落幅は大きくなります。

そんなとき少し気になるのが、VIX指数です。

VIX指数とは、「ボラティリティ・インデックス」の略称で、投資家心理を示す数値として「恐怖指数」と表現することもあります。

この恐怖指数は、通常10~20の範囲内で動き、相場の先行きに不安が生じた時に数値が大きくなります。

今回、引けに17.67とのことなので、まだ通常の範囲内といえますが、ここから一気に上昇していく可能性は十分にあります。

VIX指数が必ずしも通貨に影響を及ぼすわけではないのですが、1997年10月アジア通貨危機時の最高値が38.20。2008年10月リーマンショック時のVIX指数が89.53で過去最高値を記録。

さらに書いておくと、米雇用統計の発表が延期された今月は10月、1987年の株価大暴落(ブラックマンデー)も10月。

これ以上あおる気はありませんが、一抹の不安を覚えるのは私だけではないでしょう。

米雇用統計の発表延期で上げるにせよ、下がるにせよ、伸びたほうについていくのがよさそうです。

今のところは下げる可能性が大きく、目処は昨日のとおりです。かなり大きな目処なので、確率的にはあり得ない感じがしますね。

では、そんな浮世にとらわれず、今日も素晴らしい一日をお過ごし下さい。