FXの初心者が気をつけなければいけないことの一つに「思い込みで取引しない」というものがあります。
この思い込みトレードの禁止は「観音トレード」の基本的な原則です。
たとえば、為替相場を眺めていると、「ここから上がりそうだ」とか「ここから下がりそうだ」とかいう「感情」が次々に湧いてきます。
FX初心者の人は、こういう「感情」にしたがって取引してしまうことが多いものなのです。まぁ、FX初心者の傾向というより、人間の傾向としてそういう性質があるといわれています。
つまり、チャートやテクニカル分析で判断しているつもりでも、その判断が無視され、今の値が高いのか安いのかといった「現在の値」で売り買いしてしまうわけです。
そうなると、当然ですが8割以上負けてしまいます。
上がると思ったら下がり、下がると思ったら上がっていく。それに懲りて逆の判断で取引してみても、そういうときに限って最初に思ったほうに進んでいく。
その見事な値動きには「心を読まれているのか?」と疑ってしまうほどです。
「人の感情や判断とは逆に動く」といってもいいくらい、見た目の値動きにはだまされてしまいます。
もちろん、運よく思い通りにいくこともありますが、感情で勝負しているかぎり最終的には大損することになるでしょう。
つまり、この感情的なトレードや思い込みトレードをやめるだけで、勝率は自ずと上がるものなのです。
そうです。
FX初心者から脱却するには、この値動きによる感情を排除すればよいのです。
その一つの方法は、先日書いたシステムトレードに任せるというもの。
もう一つは、テクニカル分析で算出された値を信じて指値注文し、値動きは相場に任せてほとんど見ないという選択肢。
最後は、もう一人の自分、本物の自分の声を聴くといったところでしょうか。
この辺は、また追って説明したいと思います。