皆さん、こんにちは。もうすぐゴールデンウィークですね。今週の早い段階からお休みなんて人もいるかもしれません。

先日、ゴールデンウィークは円高になりやすいというアノマリーを書きました。

皆さんの意識の中にゴールデンウィーク円高アノマリーは結構根付いており、有名なアノマリーです。

しかし、このゴールデンウィーク円高アノマリーは、「とりあえず、売っておけばよい」というような単純なものではありません。

ゴールデンウィークをいつからいつまでにするかによって値幅も変わりますし、場合によっては都合のよい期間を選択してゴールデンウィークの円高アノマリーを紹介しているものもあるので要注意です。

実際、ゴールデンウィークの長期休みの取れる期間で米ドル円の値幅をみてみましょう。

ゴールデンウィークの円高アノマリー
 年度 休み前の終値 休み後の終値 値幅
2007年4月27日~5月7日 119.61  120.1   +0.4
2008年4月25日~5月7日  104.42 104.74  +0.32
2009年4月28日~5月7日  96.43  99.09  +2.66
2010年4月28日~5月10日  94.04  93.25  -0.79
2011年4月28日~5月9日  81.51  80.31 -1.20
2012年4月27日~5月7日  80.25  79.88  -0.37
2013年4月26日~5月7日  97.98  98.98  +1.0
2014年4月25日~5月7日  102.13  101.87  -0.26
2015年4月28日~5月7日  118.85  119.72  +0.87

いかがでしょう?ご覧のように長い休みで考えると米ドル円はたいして動いていないのです。意外にたいしたことないのがゴールデンウィークの円高アノマリーです。

円高になったときの豪ドル円やユーロ円の値幅が大きいために、ゴールデンウィークは円高になりやすいというイメージが強いのかもしれません。

ゴールデンウィークの円高アノマリーという言葉を信用しすぎて痛い目に合わないのも大切です。