FXや株では、含み損を抱えながらもポジションを持ち続けることを「塩漬け」といいます。
高金利通貨、スワップを狙って購入したので、そのまま持っていればスワップをもらい続けることができます。
しかし、FXでの塩漬けは、大きなリスクがあり、あまり好ましくはありません。
いつか戻ると思って持ち続けた結果、ランド円のようにズルズルと下落して戻らなくなる可能性もあります。ロスカットにあうことも少なくありません。
必ず戻る保証がない以上、塩漬けリスクは避けるべきでしょう。
今日はそんな塩漬けをロスカットで解消したという、悲しくも勇気ある体験談です。
FXの塩漬けはキュウリの塩漬けとは違う

がはは!今日もいい日だ御馳走じゃ!食べられる幸せじゃのぅ。

為替キング!こんばんは。ちょっと含み損が出てしまいまして、そのまま放っておこうかと思っています。ということで、今日は塩漬けしてよい期間について教えてください。

おぉ、塩漬け。なんだかうまそうじゃのぅ。今日はきゅうりの塩漬けが食べたいわ。

為替キング、ご存じのようにその塩漬けではありません。FXの塩漬けです。

わかっておる。そんな真面目に返さんでもよかろうが。率直に言おう。塩漬けは基本的にやめておきなさい。期間は短ければ短いほうがよかろう。ロスカットにあうぞよ。

えぇロスカット?なんでですか!戻るかもしれないのに。

ロスカットにならずに戻る保証はあるのかね?

チャート分析では、ロスカット前に戻る予定です。

そのチャートをみて塩漬け状態になったのに、チャートをみて戻るというのか。まったくもって理不尽な話じゃ。こりゃそのうちロスカットじゃ。

為替キング、そうは言いましても実際に戻ることもあるではないですか。

うむ。そういうこともある。しかし、どこかで損切りをしなければ、FXはそのままズルズルいって戻らないこともある。そんな場合でも損失を補てんできるのかな?

いえ、そんなにズルズルいったら、だめです。資金がなくなります。ロスカットもいやです。

そうじゃろう。よほど自信があっても気を付けなければならん。FXの塩漬けはキュウリの塩漬けとは違って、漬けておいても全然おいしくならない。そもそものエントリーが間違っていれば、ロスカットで終了、大損して大失敗するだけなのじゃ。

キュウリの塩漬けはおいしくなるのに・・・・。

うむ、キュウリはわしの大好物じゃ。さて、FXの塩漬けで失敗する前に、塩漬けロスカットの怖い話を聞かせてやろう。

塩漬けロスカット、何だかおいしそう・・・。
ロスカットで500万円の大損!初心者の失敗談

ペンネームパンさんの大損、失敗体験談じゃ。これまた実際にあったロスカットの失敗談ぞよ。

1. ペンネーム
ぱん
2. 性別・年齢
女性 32歳
3. 損失額
500万円
4. 主に利用していたFX会社
SBI証券
5. 主な投資情報入手先
インターネット、TVのWBS
6. 大損体験の内容
FXを始めたのはいつかヨボヨボのお婆さんになってもネットで楽しめる趣味を作る為に今の内からFXを練習しようと考え、株と同時期に始めました。IFD取引をしながら正社員勤務の合間にFXをしてます。ある週に全てロングのIFD取引で30単位位いつも通り設定して出勤し帰宅してみると、全て購入のみ出来ていてそのまま含み損になっていました。そうです、市場が円安相場から円高に反転したタイミングでした。その後もその分を放置していても円高には変わりなく、20単位は含み損のままでした。どんどん膨らむ含み損のまま生活していました。ある程度で下げ止まりました。合わせて300万円の含み損です。
SWのいい為替の組み合わせでしていたので4年位保有していればトントンになるだろう、と特に使う予定の無かったお金ですので、それからあまりFXを見ない様になりました。そんなある日再度円高に振れていると言う事実を知りました。慌てて口座を開けてみると単位数がかなり減っているのです。おかしいな、と思って確認すると2.3日前にロスカットにかかっていました。そこで300万円の損切りとなっていたのです。大きくため息が出ました。初めてのロスカットです。
しかし、手元にはまだ10単位程度のまだロスカットにかかっていない保有している単位数があります。このせいでまだ200万円の含み損を抱えています。FXを見なくなって半年位はスーパーボリンジャーバンドの勉強をしていました。その考えによるとまだ円高に振れるとチャートでは見て取れます。このまま更にロスカットまで保有するよりもこのまま自分で損切りしようと考え、手元にある分を全て切りました。その為、合計500万円の損失が確定しました。主人や同僚に話しましたが、びっくりされてFXは怖いと言われて終わりました。
ただ、私自身は画面上の数字の桁が変わっただけなのであまり実感としてはありません。損切りした直後は巻き返したい一心で勉強したてのスーパーボリンジャーバンドのチャートの見方で取引を行い、一日に元手40万円で2.3万円程度設けました。その後それから数カ月はやはり市場に戻るのは怖くてポジションはもてませんでした。4か月近く市場から離れました。このまま止めてしまうのかな、とも心のどこかで思っていましたが、ここで辞める訳には行かない気持ちの方が大きく今はリハビリを行いながら取引を行っています。
元手は40万円以上増やすつもりはなく、一気にどかんと儲けるのではなく、小まめに取引を行うスタンスで市場に戻っています。500万円損して思った事はよく巷である本のタイトルに数百万円損した僕が巻き返した方法とかの類の本はそんな大した金額の損ではないな、と感じました。と同時にシャネルのマフラーがずっと前から欲しいのですが、500万円損しなかったら買えたな、とも思ってしまいます。

あぁ、なんということでしょう。ロスカットにあって、500万円ですか。

そうじゃ。簡単にその金額を損するのがFXの世界じゃ。それにしてもこの話は涙が出てくるくらい気の毒じゃのぅ。かわいそうじゃ。

でもご本人はあまりショックを受けていないようですね。

それがまたかわいそうじゃ。500万円もの大金を失って、それでもなおFXに向かう姿が気の毒じゃ。なんとか損失を取り戻して、復活してほしいのぅ。

はい。でもそれもなかなか難しい世界なんですよね・・・。ちょっと不安になってきました。

うむ、危機管理は重要じゃ。不安に感じるくらいでもよかろう。とにかく、リスク管理だけはしっかりしておきなさい。
塩漬けロスカットを避ける方法

為替キング、FXの塩漬けをキュウリの塩漬けのようにおいしくさせるには、どうしたらよいのでしょうか?

ふむ、それは最高のポイントでポジションを持つことじゃろう。それ以上下がらないというところでポジションを持てれば、あとは放っておいてもスワップが入ってくる。

最高のポイントですか・・・、それはいったいどうやって分かるのでしょう?

そうじゃな。それが分かれば苦労はしない。しかし、過去のチャートを分析して、節目となるラインを狙う手はあるじゃろう。それでもそこから下がるのがFXじゃ。しっかりとリスク管理が必要ぞよ。

リスク管理ですか。

そうじゃ。ロスカットの前に塩漬けを解消するには、損切りするしかない。これ以上下がったら必ず損切りすると決めておくことが大切なのじゃ。

なるほど、おいしい場所でポジションを持つようにして、塩漬けがだめそうなら損切りも覚悟する。勉強になりました!
このように、FXの塩漬けでロスカットを受けたり、塩漬け期間が長すぎて反対方向にいって戻らなかったたりと、塩漬け問題は結構大変な損失を生むことがあります。
塩漬け状態を解消するには損切りするしかありません。高金利通貨も下がるときは勢いよく下がります。
スワップ狙いで塩漬け状態、ロスカットにあって失敗したFX初心者は山ほどいるのです。