今回のチャート分析のテクニック手法は「MACD」

おーい、金借、分析大臣や!

キング、お呼びでしょうか。

うむ、あの件はどうなっておる?

はっ!チャートの勝てないテクニック手法を分析する件でしょうか。

そうじゃ。そうじゃ。たしか最初は、わしの使っているMACDについて、MT5で分析する話になっていたと思うが、その後進んでおるかのぅ?

はい、それでは、ただいまのフォワードテストでの分析結果をご報告いたします。

おぉ、進んでおるか、よろしく頼む

キングの利用しているMACDですが、他のテクニカル手法の中では、比較的良い結果になりました。まずはこちらの2008年から2014年半ばまでのUSDJPYでの日足検証結果をご覧ください。


がはは!右肩上がりじゃのぅ。やはりわしの目に狂いはなかったようじゃ。苦しゅうない。苦しゅうない。下がってよいぞ。

キング、まだ報告は途中でございます。この後に、2014年の半ばから最近まで検証した結果があります。

ほほう。

こちらが、そのあとの分析結果のグラフです。


はぅあーーーーーーーーーーーーーーー!なんじゃーーーーーーーーーー!このリーマンショックのような下がり方は!

はい、こちらの分析ですが、すべてMACDだけで取引した場合の分析結果でございます。2014年の8月に大きなダマシがあって、そのまま放ったらかしておいたら、大変なことになった。そういう分析結果です。

いやいや、これは損切りしないといかんじゃろう。

キング、お言葉ですが、先日のお話ではそのテクニック手法だけで放っておくとどうなるかを分析するというお話であったかと解釈しております。

そうじゃったかのぅ。ちなみに、これは一体、価格はどうなっとるのじゃ。

はい、このデータでは2014年8月8日の朝方にロングサインで入ったものの、その後売りサインに変わり101.529円で決済。101.502円のショートで入りなおして、118.798円まで粘って決済しています。

破産するわっ!たわけがっ!

・・・。

まったく、信用ならんのぅ。こりゃ、ロジックがおかしいんじゃなかろうか。ちなみに、どんなタイミングのロジックじゃ。

はい、買いポジションの条件は、MACDの通常のサインどおりです。MACDがシグナルを超えたときに買い、下回ったら売りです。それぞれ、ゴールデンクロスしたときに取引するように、検証しております。

そうか、まぁ、サインのダマシにあって、大きく負ける可能性があるということかのぅ。

大損しているところを除けば、比較的安定したサインを出してくれるようです。

そうか、まぁ、普通は損切りするからのぅ。微妙な部分のロジックがおかしくて、損切りを徹底する必要があるということじゃな。

はい。今回の日足での分析検証は、以下のような結果になりました。だいたい右肩上がりで、最終結果もプラスで終わっていますので、テクニカル分析としては使いやすい指標だと考えます。



うむ、そうか、別のチャート分析と組み合わせて予想すれば、勝率が高そうじゃのぅ。微妙な部分のロジックを見直すように。
時間足での分析結果

続きまして、時間足でも分析してみました。1時間足のチャートでは以下の分析結果です。


ふむ、時間足ではなんとも微妙な結果じゃな。

はい、最終結果はマイナスです。MACDでチャート分析して、やればやるほど、損をすることになります。

むむ、そうか、それを聞いただけでもよかったわい。

続きまして、5分足チャートでは、以下の分析結果です。


な、なんじゃ、全然だめじゃぞ。

はい、5分足でMACDサインだけに従うと、大損街道まっしぐらです。

ぬぅ、わしのMACDでの失敗は当然のことじゃったか。分足では全然使い物にならんではないか。他の指標と組み合わせてもだめなのじゃろうか。

はい、今回はMACDだけの分析でしたが、今後は他の指標とも組み合わせて分析してみます。

そうじゃな。あの例のやつも検証しておくように。

はっ!かしこまりました!
MACDの使い方
MACDは、多くのトレーダーが愛用しているテクニカル分析手法です。
単純移動平均線と比べて、相場の転換をより早く判断するのに有効といわれています。
基本的な使い方としては、以下のとおりです。
<ロングのタイミング>
「MACD」が「シグナル」を上抜けて、ゴールデンクロスすると買いタイミング。
<ショートのタイミング>
「MACD」が「シグナル」を下抜けて、デッドクロスすると売りタイミング。
グラフの右側にある数値は、0よりも大きい場合に買いの勢いが強く、下回っている場合は売りの勢いが強いことになります。
これはオシレーター系の指標全般に言えますが、MACDだけに頼っていて勝てるものではありません。