本ページでは、ミセスワタナベについて説明しています。
ミセスワタナベとは
ミセスワタナベとは誰のことでしょう。管理人は、「ミセス・ワタナベがどう動くのか?」なんて話をはじめて目にしたときに、ワタナベさんという特定の人がいて、その人がFX市場を動かしているのかなぁなんて思ったものです。
しかし、ミセスワタナベとは特定の個人のことではありません。外国為替市場における「日本の小口の個人投資家」のことをいいます。これは、日本の為替市場で、個人投資家のFX取引が市場を動かす要因となったことがあり、日本の個人の代名詞として「ワタナベ」という名前が使われ始めたのがきっかけのようです。
簡単にいえば、日本人の主婦を中心とした女性やサラリーマン投資家が、昼休み時間帯などのFX取引を行うことで、大きな動きにつながっていくことを指します。
ちなみに、この「ミセスワタナベ」という名称は、イギリスの報道機関により名付けられたようです。
ミセス・ワタナベが動くとどうなる?
2007年頃から、為替相場を反転させる大きな要因はないにもかかわらず、東京市場の昼から午後にかけて、ドル買いに動く現象がたびたび起こりました。
こうした状況が頻繁に起こった原因を探っていくと、主にミセス・ワタナベ(日本の主婦やサラリーマンなどの個人のFX投資家)が、昼休みに一斉に円売り・ドル買いの注文を出していたことが分かったのです。
つまり、ミセスワタナベが動くと、為替相場の方向性を変えてしまうくらいの資金が動きます。日本の個人投資家の資金力はかなり大きいということでしょう。
ミセスワタナベ狩りで大損?
さて、そんなミセスワタナベが勝ち続けられるほど、FXは甘くありません。ミセス・ワタナベの資金が為替市場を動かす大きな力として認識されると、ヘッジ・ファンドなどによって、そのミセス・ワタナベの資金を狙った取引も行われるようになりました。
いわゆるミセスワタナベ狩りです。
これは、相場の取引が薄くなり、少ない注文で為替が動く時間帯になると、ミセスワタナベのストップ・ロスを狙った注文が入ります。設定したストップ・ロスぴったりまで為替が動いて、その後反転するなんていうのは、まさにこれです。
つまり、為替相場では、この「ミセスワタナベ」がどう動くかを読むことで、ヘッジ・ファンドの動きに乗っかることができ、利益を上げ続けられるということでもあります。
もちろん、そんな簡単には読めませんが、大衆の動きとは違う考え方をしていくと、このあたりのストップ・ロス狩り対策もできるようになるわけです。