アメリカは、連邦政府の債務に上限を定め、その設定を連邦議会に委ねています。その定められた上限額に到達した場合、連邦政府は新たな米国債を発行することができません。
この債務上限問題で、万が一、連邦議会が上限引き上げを承認しない場合には、米国のデフォルトやらなんやらで世界経済に深刻な結果を招く可能性があります。
当然、債務上限問題の影響は日本にも及び、リーマンショックよりもさらに強力な不況がやってくると指摘するアナリストもいます。
ただ、正直、アメリカ議会がしっかりまとめれば済む話なので、債務上限問題が悪化する可能性は極めて低く、リスクといえるかは微妙なところです。
アメリカ議会にとっては重要な駆け引きかもしれませんが、はたからみれば茶番といってもよいくらいの問題といえます。
海外も早く解決しろとばかりに解決要求している模様です。
ちなみに、その債務上限問題の期限は2013年10月17日、あと少しとなりました。
為替相場はいまのところ、債務上限問題の解決を見越して上がっています。
もし、妥協し合って、解決すれば材料出尽くしで売られる可能性もありますし、さらに上がる可能性も否めません。万が一、債務上限問題が妥協されない場合、急激な下落が予想されます。
どちらにせよ、債務上限問題の結果如何で為替相場が大きく変動しますので、冷静な対応が必要です。